神童の試合観戦全記録⑪・・・・・!
スコア「6―4」・・・・・・
接戦に見えるが内容を知る者からすると明らかに「器」が違いすぎる・・・・・・!
横にいたTくんのお母さんが大きく息を吐く
・・・・・・
Tくんのお母さんはテニス経験者ではない・・・・なのでTくんの戦略には気づけない
・・・・・きっと内心、肝を冷やしたはずだろう・・・・・・
Tくんが試合結果報告を済まし戻って来た・・
・・・・・
Tくんのお母さんが黙って疲労回復のためのオレンジジュースをTくんに手渡す・・・・・
Tくんはいつも通り黙って受け取る・・・・・
いいコンビだ・・・・・
私は思った・・・・・
S級エリートコーチの講習会に行った時に両親の「心構え」を教えてもらった・・・・
それは・・・・
①コーチに口を出さない
②経済的なことは「父親」
③栄養学的なことは「母親」
これが「3大原則」・・・・・・!
そういえばTくんのお母さんと大会会場や練習試合の会場でお会いしたときは常に料理本を片手に持っている・・・・そして料理を選んでいる時はとても楽しそうだ・・・・・
「この親してこの子あり」だな・・・・・
私はそう思った・・・・・
Tくんが「悪魔的」ならば、回りにいる味方達も良い意味で「悪魔的」なのだ・・・・・!
一方、敗れたK太郎くんは信じられないといった面持ちでうなだれている・・・・・
「自分の方が押してたのに・・・・・」
「もうちょっとだったのに・・・・・」
もしそう思っていたとしたらK太郎くんはTくんの「戦略」に気づいていない・・・・・
それほど「格」が違うのだ・・・・・・・!
「東京オリンピックに出るんだ!」・・・・
小学生の時にそう夢を語っていたK太郎くん
・・・・・・
彼は数年後テニスを諦めた・・・・・・
「Tくんがいる限り東京オリンピックには出られない・・・・・」
そう思ったのかもしれない・・・・・
気づいてたんだな・・・あの試合で・・・・
テニスは「世界でもっとも難しいスポーツ」
・・・・・
そして「もっとも残酷なスポーツ」・・・・
私は願い事するヒマもない「流れ星」を見つけた時、ふっとこの試合を思い出すのだ・・
・・・・・
完・・・・・・
ご愛読ありがとうございました・・・・・
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